年始に、あえて店を大きく動かさない。
それは立ち止まっているのでも、様子を見ているのでもありません。
私が大切にしているのは、
「この時間は、本当に心地いいだろうか」
という一点です。
お昼に訪れてくださる方の流れ。
ゆっくり食事を楽しみたい方の時間。
そして、その時間に向き合う側の集中力。
それらを一つひとつ見直した結果、
2026年から営業時間を少しだけ整えることにしました。
時間を増やすためでも、
削るためでもありません。
お客様にとって価値のある時間に、
きちんと力を注ぐための見直しです。
正直に言えば、
この変更について大きく説明するつもりはありませんでした。
ただ、営業時間を整えたことをお知らせしたところ、
想像していた以上に多くの方が、
こちらの情報に目を留めてくださいました。
特別な言葉を使ったわけでも、
派手な演出をしたわけでもありません。
それでも反応があったのは、
流れがきちんと整っていたからだと感じています。
流れが整うと、
人は無理に動かさなくても、自然に動く。
看板を磨くこと。
空間を整えること。
時間の使い方を見直すこと。
一つひとつは小さなことですが、
細部から澄んだ流れは生まれていきます。
飲食店の仕事は、短距離走ではありません。
長く続けるためには、
売上や効率だけでなく、
判断の精度やコンディションも整える必要があります。
年始にしっかり休み、
必要な準備だけを淡々と行い、
いつもの流れに戻る。
今年も、そんなスタートを切っています。
派手なことはしません。
ただ、整え続ける。
それが、この店で過ごしていただく時間の質につながると信じています。
Turu no Omotenashi
オーナー 今鶴 博